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第170回 微生物検査について



微生物検査について

弊社に検査依頼を頂いている病理組織検査で最も多いものは腫瘍性病変ですが、その他に感染症を疑って検査に供される検体もあります。また皮膚に形成された腫瘤病変や、腸管腫瘍を疑って切除された病変が、感染症による病変であったという場合もあります。

感染症であると確定するためには、標本から病原体を検出する必要があります。
通常の病理検査で使用している染色法はヘマトキシリン・エオシン染色であり、大型の細菌塊を形成するものや、病原体の数が多いもの、真菌等はこの染色でも確認できます。
病原体の数が少なかったり、組織学的には感染症が疑わしいけれども、病原体が見つけにくいといった場合には、病理医の判断で特殊染色を実施しています。
弊社で最も頻繁に行っている染色法を以下は以下の通りです。

 グラム染色・・・細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)
 PAS染色・・・真菌(皮膚糸状菌症、クリプトコッカス、マラセチア、ヒストプラズマ、スポロトリコーシスなど)、原虫(トキソプラズマなど)、寄生虫(線虫、条虫、毛包虫、ダニなど)
 抗酸菌染色(Fite-Wide 松本変法)・・・抗酸菌
 
これらの染色を実施しても、病原体の数が少ない場合や、数が多くても標本作製過程でホルマリンやアルコール中に溶出してしまう場合等、病理組織標本で病原体を検出することは困難である場合が多く(その場合には検査報告書のコメント欄に特殊染色を実施した旨記載しています)、検出感度としては培養検査の方が優れています。しかし、病原体そのものを標本上で見つけ出すことができなくても、炎症細胞の種類や分布などから、感染症が原因となっている病変である可能性を提示できることもあります。

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