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第175回 脂肪組織の腫瘤性疾患について その3



脂肪組織の腫瘤性疾患について その3

8.二次的な脂肪組織の腫脹
脂肪組織は変性、壊死、炎症などにより腫瘤を形成する事があります。問題はコア生検等で採取された変性、壊死、炎症病巣が一次的であるのか否かということです。一次的な病変が他にあり、二次的な変化である可能性もあるということです。

9.会陰部の脂肪腫
会陰部では線維組織の増生を伴い、底部固着が顕著な脂肪腫が発生します。骨盤との固着が顕著な症例や再発を起こす症例もあります。おそらくこのような報告はありませんが、少なからず経験します。

10.腰部の脂肪沈着
過肥の症例であるのかも知れませんが、腫瘤が存在すると思えるほど腰部が腫脹している症例があります。両側性でなだらかな腫脹ですので、このようなことがあることを知っていれば不要な検査や手術は裂けることができるかもしれません。

11.非定型脂肪腫
脂肪細胞の元となる脂肪芽細胞が混在する脂肪腫です。通常の脂肪腫と同様に扱っても、多くの場合は問題ありません。ただし、希に転移を起こすこともあるとされており、潜在的悪性腫瘍と考えるべきかもしれません。今のところ弊社では転移例は把握していません。組織学的には二次的に浸潤したマクロファージが、脂肪芽細胞と間違われる可能性は考えられます。

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