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第174回 脂肪組織の腫瘤性疾患について その2



脂肪組織の腫瘤性疾患について その2

5.脂肪成分の多い線維付属器異形成症
線維付属器異形成症は簡単に言えば、皮膚の過形成が腫瘤を形成したものです。胼胝もその類になります。皮膚には表皮、毛包、皮脂腺、汗腺、脂肪組織がありますが、これらが様々な割合で増生し、腫瘤を形成します。特に脂肪組織成分が豊富な場合には、ほぼ脂肪腫に近い腫瘤を形成することになります。脂肪腫は皮下に形成されますが、真皮を明瞭に巻き込む点で異なるといえるかも知れません。

6.脂肪腫と肥満細胞腫の複合腫瘍
希に経験するのが、脂肪腫の中に肥満細胞腫が形成されている状態です。偶発的に形成されたというよりは、脂肪腫の中にきれいに肥満細胞腫が広がっている状態です。触診のみでは区別できません。逆に触診で脂肪腫と間違われやすい疾患としては、肥満細胞腫や血管周皮腫が挙げられます。臨床診断が「脂肪腫」で、実際には肥満細胞腫や血管周皮腫であるということは少なくありません。いずれも細胞診を行うことで、一般的に鑑別は容易ですので、油断しなければあまり問題にはなりません。

7.特発性び漫性脂肪腫症
特発性び漫性脂肪腫症は希な疾患です。脂肪腫のように結節性病変を形成するのではなく、皮下脂肪が重度、かつび漫性に肥厚します。例えば、上半身の皮下脂肪は厚さ1cm、下半身は厚さ5cmといった具合で、上半身と下半身がまるで別の症例のようになります。肥厚領域は広がります。

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